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裁判で争う離婚と財産分与の現実 夫婦関係破綻の主張と慰謝料請求の行方

本当にそんな条件飲むつもりなの?

いや、さすがに無茶苦茶だろう。婚姻関係が破綻していたなんて事実はないし、不貞の証拠も十分ある。それに慰謝料の額も低すぎるよ。

相手の言い分がこれだけめちゃくちゃだと、裁判に持ち込んだほうがいいかもしれないな。

でも裁判になれば長引くだろうし、子供たちのことを考えると……。

だからって、この条件を飲んでしまったら、相手の思うツボだよ。ちゃんと法的に戦うべきじゃないか?

調停での相手側の主張と事実の食い違い

離婚調停において、相手側が主張する内容と、実際の事実との間には大きな隔たりがあります。ここでは、相手が主張した点と実際に判明している事実について整理していきます。

相手側の主張

  1. 不貞の事実は認めるが、すでに婚姻関係は破綻していた
  2. 不貞は一度だけであり、それ以降は子供の相談のみだった
  3. 一度の過ちを反省し、その後は関係を絶っていた
  4. 配偶者は家庭を顧みない人間だった
  5. 慰謝料は200万円が相場であるため、それ以上の支払いには応じない
  6. 財産分与として、相手の総資産の半額を要求する

これに対して、実際に確認された事実は以下の通りです。

実際の事実

  1. 婚姻関係は破綻していなかった
    夫婦間の会話や日常生活の記録から、普通にコミュニケーションを取っており、特に冷え切った関係ではなかった。
  2. ホテルに行った証拠が1回のみだが、少なくとも3回は会っていた
    相手の行動記録やSNSの履歴などから、複数回密会していたことが発覚。
  3. メールのやり取りが1日20通程度あり、相手の登録名を女友達の名前に偽装し、ロックやメール消去をしていた
    通常のビジネスや家庭内のやりとりとしては異常な頻度での連絡が確認された。
  4. ホテルでの密会発覚後も、フリーメールを利用して連絡を続けていた
    携帯のメールを使わず、Yahooメールなどのウェブメール経由でやり取りを継続。
  5. 夫は家族を大切にしていた
    飲む・打つ・買うといった浪費もせず、週に一度は休みをとって子供と遊びに行くなど、家族サービスを欠かさなかった。
  6. 別居後の子供との面会を拒否された
    「子供たちは会いたがっていない」という理由で、配偶者が面会交流を妨害。

調停でのこちら側の要求

このような事実を踏まえ、こちら側の調停での主張は以下のようになります。

  1. 不貞が原因で婚姻関係が破綻したため、慰謝料400万円を請求
  2. 離婚には応じるが、相手の一方的な条件は受け入れない
  3. 財産分与は別居時点の個人貯金の半額を上限とする
  4. 道徳的に問題のある人に子供を任せられないため、親権を希望
  5. 親権が取れなかった場合、算定表に基づいた養育費を支払う

裁判の可能性と今後の展開

このような状況では、調停での解決が難しく、裁判に発展する可能性が高くなります。

裁判になった場合のポイント

  • 慰謝料の増額が可能か
    不貞行為の証拠が十分に揃っている場合、裁判での慰謝料請求額が増額される可能性があります。
  • 親権の争い
    親権は通常、母親が優先される傾向がありますが、不貞行為の有無や育児環境が考慮されるため、しっかりとした主張が必要になります。
  • 財産分与の適正な割合
    相手側が求める総資産の半額という要求が妥当かどうか、裁判で精査されることになります。

今後取るべき対策

  • 証拠の確保
    メールの履歴、ホテルの記録、SNSのやり取りなどを整理し、法的に有効な証拠を揃えておく。
  • 弁護士への相談
    専門家に相談し、裁判の可能性を見据えた戦略を練る。
  • 子供のケア
    別居後の子供への影響を最小限にするため、心理的ケアや面会の調整を進める。

まとめ

離婚調停では、相手側が都合の良い主張を並べることが多いですが、実際の事実と食い違っていることがほとんどです。今回のケースでは、不貞行為の証拠があるにもかかわらず、婚姻関係の破綻を理由に責任逃れをしようとする意図が見えます。

また、親権や財産分与においても、相手側の要求は法的に不合理な点が多く、冷静な対応が求められます。弁護士と相談しながら、適切な証拠を揃えて対応することで、公正な結論へと導くことが可能です。

離婚問題は精神的にも負担の大きいものですが、感情に流されず、法的な視点でしっかりと対処することが重要です。


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