家庭の背景
主人公の「俺」は11歳。当時の家族は、父（31歳）、母（29歳）、妹（7歳）の4人。両親は若くして結婚したデキ婚カップルだったが、父は責任感を持ち、大学を卒業して証券会社に就職。一方、母も通信制高校を卒業し、准看護師として働いていた。
浮気の発覚
家庭が壊れ始めたのは、母が車の免許を取ろうとした頃だった。突然現れた「おじさん（S）」とその子供たちと顔を合わせる機会が増え、家族ぐるみで人工温泉に通うようになった。11歳の俺たちは新しい友達が増えた程度にしか思っていなかった。
しかし、それは大人たちの都合で作られた偽りの友情だった。
ある日、母は突然「引っ越しをする」と言い出し、父を置いてSと母、そして俺たち兄妹は一緒にアパートでの生活を始めた。新しい生活の中、母はSを「パパ」と呼ぶように強制し、俺たちは混乱の中で日々を送ることになった。
11歳の決断
ある日、友人のMをアパートに招いた際、MがSと母を見てこう言った。「これ、不倫だよね？」その一言で、俺は自分が巻き込まれている状況の異常さを理解し、母とSへの不信感が爆発した。
「このままでは妹も巻き込まれる！」そう考えた俺は、妹に「荷物をまとめて家に帰るぞ！」と促し、二人で父方の祖父母の家に逃げ込んだ。祖父母は全力で俺たちを守り、親族に協力を求めて母から親権を奪うための動きを始めた。
母とSの破綻
その後、母とSの関係は崩壊。親権を手放した母は「おじさんのことは忘れて」と俺たちに語った。母とSの間で何が起こったのかは不明だが、母の言動から二人の絆が完全に壊れていることは明らかだった。
復讐の果てに
中学に進学した俺は、Sを徹底的に追い詰めるため、彼の勤務先である自動車教習所に「浮気の実態」を告発する電話をかけた。その結果、Sは職を失い、家族からも勘当され、居場所を失った。これにより、俺の中で復讐は完結した。
その後の家族
母はその後再婚し、看護師として再び働き始めた。父は男手一つで俺たちを育て、再び良い人と出会い、幸せを掴もうとしている。妹も結婚して家庭を持ち、今は同人イラストレーターとして活躍中だ。
まとめ
浮気は家族を巻き込んで大きな不幸を生むものだと痛感した。俺が11歳で決断した行動がなければ、家族はもっとひどい状況になっていたかもしれない。
教訓
- 不倫は絶対にしてはいけない。
- 大人の都合で子供を巻き込むことは、子供の人生に深い傷を残す。
- 困難な状況でも、周囲の助けを借りながら立ち向かうことが大切。
最後に
「不倫なんて絶対するな！他の相手と恋愛するなら、離婚してからしろ！」
この言葉を胸に刻み、家族の絆を守り抜いてほしい。
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